留学生との学長ミーティング 報告

日 時: 16/4/21(水)  15:05〜16:50
場 所: 学士会館レストラン
参加留学生: ケニア、スーダン、エジプト(2名)、インドネシア(2名)、フィリピン、韓国(2名)、中国(4名)、スリランカ(2名)の計15名。
大学側: 牟田学長、二宮学長補佐、多和田留学生センター長、
留学生センター指導部門 玉岡教授、中矢講師、留学交流課長、留学生課事務室グループ員 脊戸、山田
 
学長:なぜみなさんは広大を留学先に選んだんですか?

Aさん:エジプトの指導教官が広大に来たことがあり、留学にあたって紹介されたからです。
Bさん:中国の大学在籍中に、広大に留学していた先輩から強くすすめられたからです。
Cさん:中国を訪問した広大の先生と会ったことが機会になりました。
Dさん:勉学のための環境がいいと聞いたからです。
Eさん:広大は大きな大学で、留学生も多く、留学生受け入れ体制が整っているだろうと考えたからです。
Fさん:広大と出身大学とのサンドイッチプログラムにおいて、1度広大を訪れた機会があり、とてもいい経験ができたからです。
Gさん:教育学部が自国で有名だったからです。
Hさん:自国出身の留学生が作成しているホームページやネットワークから、広大の情報を得ることができたからです。また広大出身の多くの友人から強く推薦されました。
Iさん:卒業した日本語学校から近かったからです。

学長:みなさん、ポリシーを持って広島大学を選んでくれたようで、嬉しいです。
 さて、みなさんの期待に広島大学は応えていますか?自由に意見を聞かせて下さい。

Aさん:地理的に孤立しているのに、学生活動も充実していません。学生生活を楽しむためには、勉学だけでなく、多くの活動が必要なんですが。
学長:よく考えましょう。いい意見ですね。何か提案はないですか?
Aさん:学術的な研究成果発表会や、スポーツ大会があるといいです。
学長:サークルに入るといいですよ。相撲クラブはどうですか?

Bさん:副学長がアパートの保証人になってくれたので助かっています
Bさん:キャンパスが広すぎますね。オートバイを持っている人は少ないので。
学長:理学部から総合科学部まで歩いても、10分くらいですね!歩きましょう!
Bさん:それから研究室が狭くて困っています。
学長:研究科によってずいぶん違いますね。先端研は個室がありますが、文学研究科は院生室がなく問題ですね。できる限りみなさんの研究環境を整えるように大学も努力していきます。

Cさん:スリランカの首相が広島に来た時に、牟田学長に会っていただきたく、事務を訪ねましたが、学長まで伝えられませんでした。このような場合は、どうすればいいのですか?
学長:学外に出ている時もありますが、できるだけ調整しようと思いますよ。
国際部長:事務の方でも留学生からの声は、学長に届くようにします。
学長:学長秘書を捕まえてください。あるいはここに出席されている先生方に連絡をとるといいですよ。

Dさん:情報提供の方法を改善してもらいたいです。留学生はできるだけ多くの情報がほしいです。
学長:留学生全員に一様にですね・・・。
Dさん:提案ですが、ここに留学生会の各国の会長が出席しているので、大学の制度が変ったり、新しい情報があれば3ヶ月毎くらいに情報を私たちに流してもらえると、情報伝達が効率よくできます。
学長:それはいいですね。他にもできれば、インターネットを利用して相方向の情報交換ができるといいんですがね。広大HPに書き込み欄をもうけてもいいのですが、ハッカーの問題があって大変ですね。
留学生センター長:ネット上もいいですが、直接10人程度で会う機会を定期的に設けて話し合いをしましょう。
学長:私も1回だけでなく、参加させてくださいね。
国際部長:ムタメールマガジンを知っていますか?アドレスを登録すればいつも学長からのメイルが来ますよ。
学長:そうですね、英語や中国語に翻訳して流すことができるといいですね。

Eさん:関連することなんですが。いろいろな重要な情報は、英語で知らせてもらえないでしょうか。漢字を読むのは大変なことです。
学長:では、英語であれば分かりますか?あと中国語も必要ですかね。この件は、二宮国際部長に是非お願いしましょう。

Fさん:ホームページの翻訳もお願いします。教員の研究業績や研究室紹介などの詳細な情報はすべて日本語でしか見ることができません。世界中どこからでも広大のことが良く分かるようにしてもらいたいです。
あと、家族の問題にもサポートをお願いしたいです。私たちの多くは家族を連れてきています。子どもはほとんどが小さいです。子どもには、同じ年頃の子どもと遊ぶことが必要ですし、母親も日本語の学習や日本へ適応する必要があります。そのために保育所に子どもを預けたいのですが、母親が働いていない場合は子どもを預けることができません。
学長:それは非常に大事な問題ですね。
Fさん:規則を変えることは非常に難しいと思いますが・・。もう1つの問題は、妻も一緒に広島大学で学べないかということです。私たちの妻の多くは学士号を持っており、勉学を続ける意欲を持っています。しかし、授業料が非常に高いという問題があります。是非授業料の免除あるいは減額をお願いしたいです。
学長:なるほど。そうですね・・・。奥さんをバックに入れて大学に連れて来られるといいのですがねえ。
Fさん:あと、留学生センターの日本語研修コースには、文部科学省の奨学金を受けた学生のみが受け入れられています。エジプトの政府奨学金を得て来ているような学生も日本語研修コースに入れるようにしていただけませんか?
留学生センター長:今年4月から、入れるようになりましたよ。
学長:広大ホームページの英語バージョンが不完全であるのは問題だと思っています。これから英語バージョンの充実に努めましょう。ホームページについては分かりましたので、二宮先生にお願いしましょう。

Gさん:友人の指導教官は、日本人学生と奨学金を比較して、留学生は日本人の2倍の奨学金を受け取っているんだから、2倍働けといつも言われて嫌な思いをしています。また、研究室内で先生や学生から差別的な態度を取られ続けて、ドクターコースを中断して帰った友人もいます。このような問題についてどう思われますか?
学長:そのような問題は特殊なケースでしょうか。あなたは大丈夫ですか?そのような問題は、場合によっては本人にどの指導教官か直接聞いて、対処する必要がありますねえ。留学生は日本人学生より様々な面で費用がかかるということで奨学金の金額が決められています。そのような発言がないように、差別が行われないように、このような問題は学内研修を通して対応します。
Gさん:他にもアパート探しの時に、留学生はだめという大家さんもいました。
学長:今の時代にまだそのような人がいるんですねえ。以前はもっとひどかったんですよ。まだそのようなところがあるんですねえ。

Hさん:教員研修プログラムは1年半と期間が短く、その間に大きな成果を期待されています。そのため語学の習得のみに力を入れることができません。特に重要な場所や人、例えば保健管理センターには1人英語で説明できる人が必要です。またコンピュータやATMなどすべて日本語のみの表記で、使うことができません。
学長:それは大変ですね。お金があっても引き出せないというのは。様々な施設・設備の英語化の問題ですね。短期間しかいない人にとって不自由な状況を改善していくように二宮国際部長に対応をお願いしましょう。
Hさん:それとボランティアチューターが英語が全く分からないこと、西条市内や大学のことをよく理解していないことも問題です。最初は非常に重要な時期ですので、英語が少しできる人をお願いします。
留学生センター中矢:ボランティアチューターとして応募してくれる人は非常に限られていて、条件をつけると全く人が足りない状況です。
学長:なるほど、人が足りないんですね。

Iさん:そのことについてですが、留学生センターは短期留学生には手厚い対応をしますが、長期留学生には充分に情報を提供していないように思います。
あと、施設が足りないと思います。家族のための中国語や日本語教室を開いたり、スポーツを定期的に開催できるスペースを確保していただけないでしょうか。
留学生センター長:長期留学生には、所属する部局で対応してもらいたいところもあります。今後各部局の留学生専門教育教官と協力をより強めて対応していくようにしますので。また、家族のための日本語教室ですが、大学も法人化しましたので、予算の問題を克服できれば、家族の方々のための日本語クラスを作れるように努力していと考えています。
国際部長:留学生同士の公認サークルとして登録して、施設利用申し込みをしてみてください。
Iさん:それはしているのですが、サークルの大会との兼ね合いもあって、定期的に取るのは難しいです。
国際部長:それは仕方がないですね。
学長:またどのようにすればよいのか、調べてみましょう。

Jさん:国際交流会館から学生宿舎に移る時に、3月31日に出なければならないのに、宿舎には4月1日からしか入れず、荷物の引っ越しがスムーズに行きません。
学長:なるほど、それは気がつきませんでしたね。それは問題です。分かりました。

Kさん:バイクの運転免許試験を受けるために、五日市の免許センターまで行かなければ英語の試験が受けられません。東広島(警察署)でも、英語で試験を受けられるようにしてもらないでしょうか。
学長:今度西条警察所長に聞いておきましょう。
Kさん:その他にもVISA延長にも困ることが多いです。広大内に支店を設けてもらないですか?
学長:支店は難しいですが、広大で取りまとめて、提出できないかどうかこれから研究しましょう。

Lさん:保険のことですが、国民健康保険以外に加入しなさいといわれる保険があります。あまりに多くて、費用がかかるのですが。
学長:アパートに入る時は、必ず火災保険に入ってください。健康保険各種については国民健康保険に入っていれば大丈夫でしょうが、みなさん次第です。
国際部長:保険はあなたのためです。是非加入してください。

Mさん:日本の研究室の文化に困っています。私たちは、研究するために日本に来ており、ここで最善をつくしたいと思っていますが、私たちには自分たちの生活があります。家族がいるのに、朝から夜中までずっと研究室にいることを強要されると非常に困ります。中には研究室にいて研究をするわけでもなく、ゲームをしたり、話したりするだけで、大学の光熱費を浪費している人もいます。長く研究室にいることだけを評価するのはやめて、研究の成果を評価してもらいたいです。
国際部長:それは当然改善するべきことでしょう。家族を残して、オーバーワークを強要されるようなアカデミック・ハラスメントは、大学として適切に対処するべきです。広島大学にはこのような問題に対応するようなシステムがありますので、そこで解決するようにしましょう。

学長:このようなミーティングを定期的に留学生センターで開催するとのことですので、これからも続けていきましょう。私もまた参加させてください。
(文責 留学生センター 中矢)