留学生センター 主催
国際交流会の報告

日時:2004年5月27日(木)16:35〜18:00
場所:学士会館2階レセプションホール

参加者:
留学生・外国人客員研究員(65名)、日本人学生(10名)、留学生センター教職員(6名)、留学生専門教育教員等(2名)、留学交流グループ(4名)および国際部長

1. 留学生センター長挨拶(多和田センター長)
国際交流会の目的についての説明

 「第一の目的は、学生と大学教職員の情報交換であり、第二の目的は、私たちのネットワークの構築です。
 第一の目的として、この国際交流会を留学生同士、留学生と日本人、学生と大学教職員との間の情報交換の場として活用していきましょう。
 第二の目的として、学生間のみならず留学生センターおよび各部局の留学生専門教育教員間といった、私たち全員のネットワーク構築を行いましょう。これまでも私たちのネットワークは一定の成果をあげてきていますが、よりいっそうその輪を広げていきましょう。この会が実り多きものになることを願っています。」

2. 留学生と学長のミーティングの報告およびその後の成果

(留学生センター講師 中矢)
1) 学長とのミーティング報告
2) 学長とのミーティングで提起された問題への留学生センターの取り組み
 ○留学生、日本人学生および大学教職員間の有効な情報交換の場として、今回国際交流会を開催した。
 ○留学生の家族のための日本語クラスに関するニーズ調査を行い、現在検討中。

(二宮国際部長)
1)アカデミック・ハラスメント(研究室に長時間いることを強要される等)に関する各学部局でのFD(教員研修)の実施状況に関する調査を留学交流グループが行った。今後FDの実施を提案する予定。
2) ビザ延長の更新手続きについては、留学交流グループがとりまとめて申請することが可能になるように調整中(7月以降の予定)。ただし大学による代理申請が可能なのは東広島在住の留学生のみ。
3) 大学ウェブサイトの英語版については、全面改訂し、充実したものにすることが決定。

3. 留学生団体・グループによる活動紹介
中国人学友会は、祭り、旅行、家族のための中国語講座、および他の団体とのネットワーク構築などのさまざまな活動とホームページについて紹介した。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/acshu/
インドネシア留学生協会は、子どもたちへの奨学金の寄付を募るために、地域でインドネシアの文化を紹介する活動を行ってきたことについて、協会のホームページを用いながら紹介した。
http://beasiswa_ppihiro.tripod.com/
エジプト留学生グループは、日本における研究および生活に関するあらゆる情報を掲載しているホームページを紹介した。
http://www.esaj.net

4. グループ・ディスカッション
 
グループ・ディスカッションは、留学生が大学に対する提案のみならず、学生自身が自主的に、積極的に活動するために、アイデアや有効な情報などを交換することを目的に行った。テーマは、「学生活動」「言語学習」「研究室環境」の3つであり、それぞれ日本語と英語のグループに分かれてディスカッションを行った。
(学生活動:英語グループ) メモ:藤田(日本人学生)
 
主に、日本人学生と留学生が一緒にさまざまな活動(毎週のミーティングや旅行など)を行っているクラブとしてIAHUについての話がされ、質問が多く出た。IAHUのホームページは、
http://home.hiroshima-u.ac.jp/~u1321516/iahu/
 そのほかには、放課後の過ごし方について、友達との食事や居酒屋に行くことなどについて話が出た。
 留学生センターからは、小学校や中学校における国際理解教育活動として留学生を招待したい学校のリストが配布され、説明があった。(リストは、留学生センターの掲示板にも掲示されている)。
<言語学習:英語グループ) メモ:深見(留学生センター助教授)
 
留学生の家族のための日本語クラスについての話題が出て、他の大学では既に行われていることが述べられた。またその大学では、留学生が子どもを保育所に預けられるように、大学が配慮していることも紹介された。
 そのほか、日本人学生から中国語と英語を学習したいことについての話題が出され、中国人留学生からは、英語も話せる友人を紹介することが提案された。また国際交流会館での中国語講座で中国語が学べることが紹介された(ただし、この講座は中国人留学生の家族のために学友会が行っているものであり、日本人学生が参加できるかどうかについては定かではない)。英語の学習のためには、簡単な英語を学べばよいとの提案があった。中国語を学ぶために中国に行くことについては、中国人の友人と行くこと、しばらく滞在すれば効果的であることが提案された。また、マレーシア人留学生からは、マレーシアでは英語も中国語も使用されているため、マレーシアに行けばよいとの提案があった。
<学生活動:日本語グループ) メモ:大西(日本人学生)
 
主なテーマは、友人の作り方であった。一人の学生は、留学生は研究室にいると一日に10人に会えないこともある学生がいること、そして孤独を感じていることを述べた。それに対して、インドネシア人留学生は、友人を作る方法を紹介し、彼らは多くの場合、家族ぐるみで交流することを紹介した。またある学生はIAHUクラブと中国人留学生会の合同で行っている最近の活動について紹介をした。またその学生は、一人と一人が個人的につながりをもつより、団体と団体でつながりを持つほうが、効果的で有効であることを指摘した。しかしそこには、ある国からの出身者が一人しかいない場合にはどうすればよいのかという問題が未解決のものとして残った。
 その他には、留学生センターについての話題がでた。学生はセンターの役割や果たしている機能について理解ができていないということであった。一人の学生は、留学生センターに中国人留学生が極めて少ないことを指摘していた。自由に使用できる交流ラウンジが必要であるとの意見もでた。
 また、留学生センターでは日本語の会話パートナーを紹介してくれるが、留学生にとっては、生活上でも研究上でも日本語のみならず英語も非常に重要であり、英語の会話パートナーも紹介してもらえるとありがたいという意見が出た。
<言語学習:日本語グループ) メモ:田村(留学生センター助教授)
 主に英語の重要性について話しがされた。一人の学生は、日本では英語が受験において重要視されていることを指摘し、中国での英語学習の状況を説明した。中国でも中学校から大学まで英語を学習するが、うまく使うことができないため、現在では学校に外国人教師を招いて英語を教えるようになっているとのことであった。マレーシア人留学生は、自国では英語とマレーシア語が使用され、中国系の人は中国語を用いていることについて紹介があった。結論として、言語学習のためには、その目的を明確にし、実際に用いることが重要であることが確認された。
<研究室環境:日本語グループ) メモ:玉岡(留学生センター教授)
(1) 文化系と理系の大学院留学生には大きな違いがある。理科系では,物的な研究室環境は整っており,修士課程の院生であっても必ず個人の机が一つある。一方,文化系では,博士課程の大学院生でさえ個人の机がないことも希ではない。しかし,文化系の大学院生は,社会や文化を含むヒトを研究対象としていることもあり,院生間のコミュニケーションが円滑に行われ,助け合う姿勢が留学生間および対日本人大学院生にも見受けられる。そのため人間関係は悪くないという意見であった。やはり,文化係の大学院生の研究室環境を,机くらいは理系並にしてほしいという要望があった,また,同じ授業料を払っているのに,この差はあまりに大きすぎるという意見があった。

(2) 理系の大学院生は実験などで多忙であり,留学生にかまっている時間がないようである。そのため,留学生を受け入れた経験のあまりない研究室では,留学生が孤独な存在となりがちである。もちろん,理系の日本人大学院生は午前9時半から午後11時くらいまで研究室にいることが多く,留学生にはそういう時間帯で研究することには適応しにくく感じている。もちろん,拘束時間は午後6時までということに表向きはなっているが,その時間に帰る日本人の院生がほとんどいないので,ついつい午後7時から9時くらいまで研究室にいてしまう。日本人には,留学生が何を知らないかが分からず,さらに知らないことを認識することにも興味がないようである。また,留学生にとっては,聞くのがおっくうであり,どうしても分からないままで済ませてしまうことが多い。

(3) 理系の大学院生でも,留学生の数が多くなると研究室環境が変わってくる。留学生が多数を占めることで,留学生的な自由な表現や時間配分ができるようになり,人間関係も緊張感がなく友好的である。理系では,授業,討論,論文などほとんど英語であるが,留学生の多数は中国人である。しかし,そのことについてミーティングに参加した中国人留学生から不満はないとのことであった。世界のアカデミック言語が英語であることを認識しているようであった。

(ミーティング後、リビング事業社から提供された約380着の服を参加留学生はめいめい選んで持って帰りました。)

*もし、次回の国際交流会について何か提案がありましたら、メイルをお送りください。担当は、留学生センター講師の中矢礼美です。 anakaya@hiroshima-u.ac.jp
    
(文責:中矢礼美)